オウン 享年120歳 133代の魔王。つがいは133代聖王ルシィミア。 三度の飯より賭け事と煙草が大好きで、毎日城を抜け出しては遊び呆けてばかりいた。 そんなオウンを不審に思った当時の補佐は、彼の心を調査。オウンが、「ハナマキの呪い」により「つがいへの心」を無くしていた事が発覚。 愛する彼女を深く傷つけてしまった事に心を痛めたオウンは、どうする事も出来ない絶望を抱えたまま、魔王としての責務を全うする。 当時魔界で差別されていた下位悪魔にも自由に遊べる場を提供しようと、賭博街の「孔雀城」を創り、大ヒットさせる等、王としての手腕はかなりのものだった。(そのほとんどが、サイコロを振って決めていたと言われている。) 120歳の誕生日を迎えた翌日。「童貞のままで死ぬのは嫌だ」と部下に言い残して失踪。 「もしまた生まれる事があるならば、その時は気楽な下位悪魔になりたい」
そう願いながら。 |